2011.07.19(Tue)

被災地派遣を終えて・・・

 

1週間の被災地避難所派遣を終えて職場に帰還しました。

お前がいないからヴァンフォーレがガンバ大阪に勝ったんだと

仲間は笑っていますが・・・

 

震災から4ヶ月経ちましたが、

段差多くゆがむ東北道をはじめ軽々しく「がんばろう東北!」

などとは言葉に出来ないほど悲惨な爪痕が数多く残されており、

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(壊滅した駅周辺・左はガレキの山)

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(津波襲来後火災した水産加工場)

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(小学校の校庭には廃車の山)

復興には多くの労力と時間が必要であると感じました。

 

寝たきりの父親を助けたものの

自身は逃げ遅れ津波にのまれ亡くなった息子のことを語る母親

目の前で最愛の妻が津波にのまれたと語る夫

火の海の中で死を覚悟しながら必死に泳いで

命拾いしたという年老いた漁師さんの話

 

リアルすぎて言葉になりませんでした

 

避難所では秩序を保ちながら生活されていました

ただし、プライバシーなどはあるはずもなく

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(介護ブース)

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(中には寝たきりの方も)

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(体育館2階から)

 

多くの避難者がストレスを抱え

今後の生活に不安を感じているようでした

 

そんな中、日本全国から専門職が集まり

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(会議の様子)

避難者が健康に留意して過ごせるよう

一日に2回会議を行います

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(保健師による健康相談も)

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(壁には多くの張り紙)

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(自宅と同じ扱いなので通所に通う方も)

 

ブースに集い談笑しながら体操する高齢者

徐々に仮設住宅へ移ることが予定されています

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(介護職が仮眠した倉庫・四角いマットが横に地震が多く、何度目覚めたことか・・・)

 

一日何度か来られるボランティアの方

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(東京から来た美容師さん)

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(折り紙とピアノ演奏のコラボ)

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(ボランティア看護師さん「キャンナス」による経口補水液の作り方指導)

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(通路)

通路には多くの物資が山積み

被災地の実情に合った有効な物資を届けたいですね

 

本来であれば豊かな海産物で溢れる海沿い

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(焼け焦げて停留する船)

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(多くの建物が跡形もなく・・・)

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(傾いたままの家の下には大破した車が・水が復興を阻害します)

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(市場周辺・汚臭と共に漂う数多くのハエ)

 

 

うまく言葉には出来ないけれど

何も考えず阪神大震災時に炊き出しボランティアに

出向いた時には感じなかった何かを掴んで帰ってきた気がします

 

今回の派遣で学び得たことを職場に還元し業務に生かすことが使命でもあります

公私において「愛の防災部長」となることが出来るのでしょうか

 

いやいや入所者の皆さん、通所者の皆さん、地域の皆さん

安心して過ごしてくださいね

社会福祉法人山梨樫の会において、既に防災対策は万全ですので!

 

凪ぐ海に見守られ

被災した多くの町が活気を取り戻すことができますように

 

                                        凪