2019.03.11(Mon)
はちみつを使った口腔ケア
自施設で行っている【はちみつを使った口腔ケア】
についてご紹介させていただきます!!
はちみつの効果
- はちみつに殺菌効果がある
はちみつが虫歯やお口に良い理由は、殺菌作用があると言われています。はちみつには、強い抗菌作用や消炎作用があることが認められており、ミュータンス菌の活動を抑える効果もあるため、虫歯菌の増殖を抑えることができ、虫歯の予防につながります。
- はちみつの甘さは虫歯にならない
はちみつの糖分は、フルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)で構成されており、これらの甘さは、虫歯の原因になりにくい糖分で作られているため、虫歯になりません。
- 虫歯、歯周病の予防になる
はちみつには、過酸化水素(オキシドール)という物質が含まれています。このオキシドールが、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の繁殖を抑えてくれ虫歯、歯周病の予防になります。
・ 歯肉炎の予防になる
はちみつには、体にある粘膜やキズなどを修復する作用があり、歯茎の出血や腫れなどの炎症を抑えてくれます。歯茎には綿棒ではちみつをつけ、炎症している箇所に塗り込みます。
- 口内炎の予防になる
はちみつの強力な殺菌効果が、お口の中の菌を退治してくれるので口内炎の上に直接塗るのが効果的です。直接塗るとしみたり、痛かったりすることがあるのでその時は、はちみつを溶かしたお湯でうがいをするだけでも効果があります。
- 口臭の予防になる
私たちのお口の中は、唾液によって守られています。唾液の分泌する量が減ってしまうと、雑菌が繁殖して、口臭や虫歯の原因になります。はちみつは、強い殺菌力で悪玉菌(雑菌)を殺菌してくれます。はちみつを塗ったまま寝ると、お口の中を消毒してくれ、口臭の予防になり、また、保湿効果もあるので、お口の中を潤してくれます。
はちみつで虫歯を予防する方法とは?
歯磨き後にはちみつを口の中に広げる
歯磨き後ティースプーン1杯を口の中全体に行き渡らせるようにします。
口の中に塗り広げることで、抗菌作用があって、口臭や虫歯予防になります。
はちみつを選ぶポイントは?
- 天然で純粋のはちみつを選ぶようにする。
加工はちみつではあまり効果を期待することはできないので、純粋のはちみつ、国産のものを選んでください。
- 非加熱もしくは低温加熱であること
はちみつは40℃以上になると、生きた酵素や活性ビタミンが死んでしまうため、非加熱のものを選んでください。
舌苔という言葉を聞いたことがありますか?
舌苔とは、食べカスや細菌、古くなった粘膜などが舌についた垢のことを言います。
高齢者の場合、舌苔の細菌が肺に入ることで、誤嚥性肺炎を引き起こす危険があります。歯を磨くことと同様に、舌苔のケアをすることがとても重要になります。
はちみつには、たんぱく質を溶かす性質があり、余分な舌苔を溶かしてくれるため、なめるだけで、適度に舌苔を除去することができます。
ご利用者様の中にも、舌苔や口臭がある方に1日1回夕食後に口腔内はちみつを塗らして頂き観察を続けたところ、徐々に舌苔が無くなりはじめ、口臭も一緒に改善されました。また、歯磨きを行う際お口を開けることが難しい方にはちみつを舐めて頂いたところ、以前よりお口を開けて頂けるようになり歯磨きが有効に行えるようになりました。
ご興味がございましたら、是非お試しください♡
看護師 河野美香