2008.10.27(Mon)

熱く語ってくれた袖山さん!

熱く語ってくれた袖山さん!

 

とてもパワフルな講演でした。

小雨がぱらついた10月24日の午後、”笑う介護士”袖山卓也さんの

講演会(主催:山梨県老人福祉施設協議会)が開かれました。

会場は、敷島文化センター大ホール。

 

ステージに現れた袖山さん、マイクがワイヤレスでなかったことを少し気にした様子でしたが、スタートから全開トークでした。

 

『きょうは、せっかくだから皆様に元気になって前向きな気持ちになって貰えるような話をします』で始まり、

 

『介護は愛すべき仕事です。3K、4K関係ない。今、辞めたいと思っている人、そのことを辞める理由なんかにするな。理由にするならただ一つ、意気地がなかったからと言って欲しい・・・。いいですか、不自由な高齢者を誰が守るのですか?』

いきなりの先制ストレートパンチです。以下、袖山さんが熱く伝えてくださった内容の一端です。

 

『心に触れる仕事です。しんどいなどとバカなこと言うなよ。「思いやり」が存在することを信じて動いてもいいんじゃないの』

 

『制度は変えてゆけば良い。但し、介護が愛せていなければ変えることはできないよ』

 

『ただ一緒に生きている=「共生」こそ大事だと思っている。だから私はしんどくない。「共生」というのは「人生の意義」。その人生の中で小さくてもその人の目的を達成するためのお手伝いをするのが福祉。堂々と言おうよ「共生はすばらしい」「思いやりが大好き」』

 

『職員同士のコミュニケーションがとれなくて何が介護だ。世の中ごっつういろんな人がいるんねん。それが当たり前だよ』

 

『20代、30代・・・誰もがトイレを人に見られるのは恥ずかしいのに、80歳、90歳なら恥ずかしくなくなるの?違うよね。だったらタオル1枚掛ける位の心配りをしようよ』

 

『心のある申し送りをしているか。心のある挨拶をしているか。心のあるけんかをしているか。これが最後かもしれないと思って向き合っていますか』

 

『毎日が、楽しさ、うれしさ、感動の連続です』

 

色々なメッセージがありました。袖山さんの講演で私が感じたのは、「介護という仕事は特別なものではない。素直な自分表現の場であって欲しい」ということと、「プロは手を抜かない。プロは手を掛ける。そしていつも笑いをかける」。

 

 実は、袖山さんの講演は昨年に続き2回目(前回も主催は県老施協)。昨年の内容については、私の至って個人的理由(最近物忘れがひどく、合わせて物覚えが悪くなった)により記憶が鮮明ではありませんが、確かなことは昨年よりパワフルであり、エネルギッシュ、そして、とても検証的だったと思います。

 袖山さんは「私が介護を変える。日本の福祉を変える」と言い切っていました。スゴイことです。その言葉の裏には、同じ福祉の仕事をしている私たちに「しんどいなんて言わずに共に進もうよ。共に生きようよ」というメッセージが込められていたように思います。

 ちょっと気になったのは、”笑う介護士”の袖山さんの講演にしては、笑いが少なかった(袖山さん自身の)こと。余計な心配かもしれませんが、ご多忙の毎日だと思います。袖山さん!体を大切にしながら、これからもぜひ全開ストレートトークを!!!