2009.03.01(Sun)
冬から春へ
さあ、3月です。待ちに待った花の季節がやってきました。
それにしても今年の2月は思っていた以上に
早さを感じました。28日間という日数の少なさもさることながら
めまぐるしく変容する世の中の動きや得体の知れない不安感
のようなものが相まって”ゆとり”が薄らいでいるのかもしれません。
だからこそ「氷が解けたら何になる?」「氷が解けたら春になる!」
のような発想を時に大事にしながら、目標を見失わないように
進んでいきたいですね。
ちなみに、社会福祉法人 山梨樫の会の目標(理念)は
「Smile & Warmth (笑顔とぬくもり)」です。
ところで、2月24日・25日の2日間、東京のTOC有明コンベンションホール
で開かれた全国福祉施設協議会主催の「経営戦略セミナー」に
参加してきました。
今回は、4月に実施される平成21年度介護報酬改定に向けて
現時点での捉え方や対応策、課題などについて講演がありました。
改定の詳細については、近々厚労省から正式に出されますので、
大枠のみ並べてみますと・・・
平成12年にスタートした介護保険制度は、3年ごとに報酬改定が
行われます。
平成15年度改定率…-2,3%
平成18年度改定率…-2,4%(含:17年10月改定)
平成21年度改定率…+3,0%
つまり、今回初めて(+)の改定になったわけです。
(3%の内訳は、在宅分1,7% 施設分1.3%)
今回の改訂の基本的な柱は
①介護従事者の人材確保・処遇改善
②医療との連携や認知症ケアの充実
③効率的なサービスの提供や新たなサービスの検証
の3点です。
プラス改定の費用は、2,300億円規模。
特別養護老人ホームの施設サービス費はかわりませんが新しい加算項目が
いくつも設定されています。セミナーの講師の方々は異口同音に取れる
加算はしっかり取りましょうと力説していました。
いずれにしても今度の改定の3つの柱は、今後も充実されていかなければならない
重要な課題であり、中でも介護従事者の処遇改善や人材確保は国の施策による
ところが大きく、厚労省も「介護報酬がサービス提供の対価として事業者に支払
われるものであること、事業所によって規模や経営状況、従事者の雇用形態や
属性、地域の労働市場の状況等が様々であることから介護報酬の引き上げにより
賃金が一律に引き上げられるものではないが、今回の介護報酬改定により介護
従事者の処遇改善に結び付けていくことが重要である」としています。
今回のセミナーで何回か耳にした「国はすでに3年後、平成24年4月の見直しを
考えているのでは・・・」というコメントが印象に残ります。
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会場近くの「りんかい線国際展示場駅」
駅近くの芝生でのんびり餌をついばむ鳥達