2012.10.28(Sun)
褥瘡について学ぶ ~施設内勉強会~
10月26日、「褥瘡」についての勉強会を開きました。
今回の講師は医務室が担当、勉強会の狙いは、
・高齢者に適切な褥瘡ケアを提供するには「なぜ褥瘡が発生するのか?」
「どうして高齢者の褥瘡は治りにくいのか?」を考えることが大事。
その基礎知識を学ぼう・・・です。
講師を務めた前田看護師と小澤看護師
日本褥瘡学会が示している褥瘡の定義は「身体に加わった外力は
骨と皮膚表面の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させる。
この状態が一定時間持続されると、組織は不可逆的な阻血性障害に
陥り褥瘡になる」とされているそうです。
「平たく言うと、体の外から加わった力(外力)で骨の間の組織が圧迫され
血流が悪くなって組織が損傷するのが褥瘡です」という言葉で勉強会が
スタートしました。そして・・・
・発生のメカニズム
・皮膚の構造
・発生の要因
ずれと摩擦 体動(本人) 体位変換
不適切なギャッジアップ 基礎疾患を有する高齢者
栄養状態の不良
などを学び、実際の褥瘡画面を部位や状態ごとにスクリーンで確認
しながらディスカッションしました。
講師のコメント・・・
・漠然と日常のケアをこなすだけでなく常にケアの目的がどこにあるのか
考えること。ケア一つでより良い結果をもたらし、逆に良くない結果を招くこと、
ケアを効果的に提供できるように意識することがたいせつです。
・一昔前、褥瘡は「看護・介護の恥」といわれていました。
これからも褥瘡を作らない、より良いケアを目指して頑張りましょう。
※この日は、講義の最後に「摩擦を起こさないための介助方法」も
実践編として参加者全員で学びました。
指導は堀田介護課長です。
とても、熱のこもった勉強会になりました。
お疲れさまでした。