2011.01.24(Mon)

山梨県老施協研究総会が開かれました

今回で2回目となる「山梨県老施協研究総会」が

1月20日、昭和町のアピオ甲府で開かれました。

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山梨県老人福祉施設協議会主催のこの研究総会は、それぞれの

施設における日常の取り組みを発表し合うもので、

参加者は色々な気づきや刺激を受けるとのこと。

 

この日は、2つの分科会(施設系・在宅系)に分かれての

事例発表でした。

演題数は両分科会とも15演題で、私は施設系の会場に

お邪魔しました。

理由は、ゆめみどりからも演題発表があるからです。

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発表者席に向かう長田さんと池上さん

 

≪ゆめみどり≫

  演題 : レクリエーションでほうとう作りに取り組んだ事例

   発表者 : 長田さん、池上さん(Q&A担当)

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   パワーポイントを使っての発表(BGM入り)

 

♢なぜ、ほうとうだったのか?

    ①入居者の日頃の会話の中に「ほうとうが食べたいね」があった。

    ②たまたま入居者の中に料理の達人(「ほうとうの本」を

      出版したことがある専門家)がいた。

    ③準備・作る・食べる・懐かしさに触れる⇒食事への意欲につながれば。

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♢成果

    ①ものを作る過程で五感が刺激され、笑顔の表情が広がった。

    ②普段食事量の少ない方がいつもより召し上がってくれた。

    ③中心となったかつてのプロが得意技を生き生きと披露してくれた。

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発表者は、「この取り組みは、単なるイベントではありません。その人

個人によってできること、したいこと、楽しみたいことなどはそれぞれ違う。

その思いを個別ケアとしてこれからも提供できるよう広げていきたい。

入居している方の想いにや希望に添うために人的な環境として

職員の関わり、連携は不可欠であり、今後のテーマでもあります」と

結びました。

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喜びや笑顔に大小や多少はありません。ご利用者と一緒にやりたいこと、

できそうなこと探しをこれからも大切にしたいと感じました。

 

今回の発表内容をテーマ別にみてみると、認知症ケア・看取り介護・個別ケア

ユニットケアなどを中心に、様々な取り組みが様々な施設の現場で実践されている

ことがわかります。テーマの選び方やアプローチの仕方は違っていても

目指しているものは同一なのだと思います。それぞれの一歩一歩が

お互いを刺激し合います。そして気づきの場にもなります。

 

次回、3回目はどんなテーマに、どんな人に出会えるのでしょうか。