2013.08.29(Thu)
高齢者の低栄養と転倒防止 ~事故防止勉強会~
8月26日(月)
今月の勉強会は、外部から講師を招き開かれました。
テーマ:高齢者の低栄養の予防 ~サルコペニア~
講師: ネスレ日本㈱ 関東支店第三営業所 所長 奥 尋一 さん
講師はネスレ日本の奥所長
まず、サルコペニアとは・・・sarcopenia(筋肉減少症)
加齢に伴う筋肉量の減少と筋力の低下のこと。
○発症原因・・・低栄養、 生体内のホルモンバランスの変化、 筋肉組織局所
における末梢神経支配の減少、 酸化ストレス、 活動量の低下など
○サルコペニアの有病率・・・70歳以下で13~24%、80歳以上で60%を超える。
(加齢による原因も大きい)
○サルコペニアの診断基準・・・筋肉量の低下。筋力の低下。身体機能の低下。
○サルコペニアと低栄養・・・
低栄養からサルコペニアとなり転倒や寝たきりの原因に。
○予防効果が期待される治療法・・・
十分なエネルギーとたんぱく質を摂取し窒素平衡を
正に保つ適切な筋力トレーニング
○高齢者の栄養的視点から見た特徴・・・
咀嚼力の低下 味覚の低下 口腔衛生の低下
摂取量の低下 運動量の低下 消化・吸収率の低下
便秘の増加 精神的問題 器質性多疾患 多薬
社会的隔離 経済的問題 個人差が大きいなど。
【勉強会資料より抜粋】
また、この日は「MNA」という高齢者の栄養状態を評価する簡便かつ
実用的なツールも紹介していただきました。
そして、ネスレの製品の紹介もありました。
奥講師によると、介護施設に入居している高齢女性の8割が
ビタミンD不足とのこと。それが転倒、骨折の原因にもなる訳で
やはり適切な栄養を摂る事が大切なのだと再認識いたしました。
奥所長ありがとうございました。