2010.03.14(Sun)

「生涯一捕手」野村克也氏のぼやきの真髄は。

  

“ぼやき”の真髄に触れたい。

「生涯一捕手」の野球への熱を聴いてみたい

 

以前から思っていた、プロ野球東北楽天イーグルスの

前監督、野村克也さんの講演を聴く機会がありました。

 

会場は東京:グランドプリンスホテル赤坂。

野村さんの講演は、全国老人福祉施設協議会が主催した

「社会保障プラチナセミナー」の二日目(3月10日)、

「トップマネジメントセミナー」での席上でした。          

 

演題は「若者に夢を!人を育てる」

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あの感じ(?)でゆっくり会場に入られ、あの感じで

中央のイスに腰を下ろし、あの感じで周囲を見回し

そしてあの感じで話がスタートしました。

 

第一声は確か「えーー何かすごい場違いなとこへ来たなー」。

講演の内容についてはとても書き尽くせませんが

野球人生54年、勝負師としての野村目線のお話を

随所に興味あるエピソードを交えながらぼやかれました。

 

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曰く『人作りが全ての基でゲーム作り、チーム作りにつながる』

曰く『野球は団体競技。十人十色の集団をまとめるには

   「人は自己愛に生きている」ことをまず理解すること』

曰く『組織はリーダーの力量以上には伸びない』

曰く『教えないコーチは名コーチ(メジャーの名言)』=問題意識を高める。

曰く『人生3人の友を持て!①師と仰げる人①教えてくれる人①直言してくれる人』

 

エピソードとしては、奥様の話・田中マー君の話・原監督の話などなど。

詳述はゴメンナサイです。

 

最後にせっかくだからお土産を・・・ということで

 ウェイン・W・ダイヤー(私の記憶違いかもしれませんが)の

著書から「成功者の共通性」として15のポイントを披露してくれました。

1.強い気力、忍耐力

2.現状に満足しない

3.得意技を持つ

4.逆境の時こそ悲観的になるな

5.失敗を生かす

6.感性を磨く

7.創造(想像)性を大切にする

8.判断力と決断力

9.計画性

10.己を知る

11.組織優先

12.過去に生きず今、未来志向

13.良き協力者を持つ

14.豊富な専門知識

15.成功者は押し並べて「運が良かった」という

そして、「愛を持って接することが人を育てる基本」という

言葉で講演を締めくくりました。

 

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わずか1時間の講演でしたが、会場全体が愛のあるボヤキに

包まれました。

そして、野村流ボヤキの極意は「間(ま)」にあると確信しました。

そしてそして様々な場面での「絶妙な間合い」例えば・・・打者と捕手

とのかけ引き監督と選手、妻と夫、演者と聴衆・・・・・・。

 

Wikipediaに載っていました。

・貧しくてバットが買えず、一升瓶に海水を入れて素振りをした話。

・ヒマワリと月見草の話。

・オールスターでの同リーグ投手のデータ収集、特に稲尾との駆け引き

・今まで見た投手の中で最も球の速かったのは金田正一

・対戦した打者の中で最も怖かったのは榎本喜八

江夏を動かした台詞「プロ野球に革命を起こそう」

などなど。

 

野村監督、ありがとうございました。

太い信念を軸の生き方、

生涯一ノムさん」でこれからも更なるご活躍を!!!