2008.10.31(Fri)
ハロウィンの小さな来訪者に「ありがとう」
とても可愛い子供たちが「ゆめみどり」を訪ねてくれました。
10月30日午前10時30分、ハロウィンにちなんで、一人ひとり見事に仮装して到着です。
エンジェル・スパイダーマン・バタフライ・ドラキュラ・黒猫・魔女・・・。
会場の1階交流スペースに子供たちの姿が見えると、待ちかねていたご利用者から異口同音に声が上がりました。「かわいいねェー」。
声を出さない方も、その瞬間、明らかに目尻が下がりました。
きょう主役を演じてくれたのは、甲府市大里町にある英語の保育園「ケントスインターナショナルプリスクール」の園児達
挨拶は
もちろん「グッドモーニング」です。
お互い挨拶を交わし、いよいよ主役たちの出番です。
1曲目は「ドレミの歌」英語の歌詞にピアニカの演奏も加わり、一気に暖かい空気に包まれます。
2曲目は今年大人気の宮崎駿アニメ作品「崖の上のポニョ・英語ヴァージョン」です。
オリジナルの可愛い振り付けも入り、練習の成果をたっぷり披露してくれました。
ご利用者の中には、写真の愛好者もいて、自慢のカメラと腕前で主役のポーズを
“パシャ!パシャ!パシャ!”
「米山さん、いい写真撮れましたか?」
「Trick or Treat.(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」
この言葉は、本来子供たちが唱えるものですが、きょうは特別ヴァージョンでした。
何と園児たちがお菓子をプレゼントしてくれたのです。
ですから、「とりっく おあ とりーと」といったのは、お菓子を手にしたおじいちゃん、おばあちゃん方でした。
そして、園児たちにお礼のプレゼントが渡され楽しくて、なごやかなひと時が
大きな拍手のなか終了しました。
園児を見送るご利用者の表情は、誰彼なく「全面降伏」ならぬ「全面幸福」
といった笑顔に満ち溢れていました。
引率の先生方、ありがとうございました。また来年お願い致します。
2008.10.27(Mon)
熱く語ってくれた袖山さん!
熱く語ってくれた袖山さん!
とてもパワフルな講演でした。
小雨がぱらついた10月24日の午後、”笑う介護士”袖山卓也さんの
講演会(主催:山梨県老人福祉施設協議会)が開かれました。
会場は、敷島文化センター大ホール。
ステージに現れた袖山さん、マイクがワイヤレスでなかったことを少し気にした様子でしたが、スタートから全開トークでした。
『きょうは、せっかくだから皆様に元気になって前向きな気持ちになって貰えるような話をします』で始まり、
『介護は愛すべき仕事です。3K、4K関係ない。今、辞めたいと思っている人、そのことを辞める理由なんかにするな。理由にするならただ一つ、意気地がなかったからと言って欲しい・・・。いいですか、不自由な高齢者を誰が守るのですか?』
いきなりの先制ストレートパンチです。以下、袖山さんが熱く伝えてくださった内容の一端です。
『心に触れる仕事です。しんどいなどとバカなこと言うなよ。「思いやり」が存在することを信じて動いてもいいんじゃないの』
『制度は変えてゆけば良い。但し、介護が愛せていなければ変えることはできないよ』
『ただ一緒に生きている=「共生」こそ大事だと思っている。だから私はしんどくない。「共生」というのは「人生の意義」。その人生の中で小さくてもその人の目的を達成するためのお手伝いをするのが福祉。堂々と言おうよ「共生はすばらしい」「思いやりが大好き」』
『職員同士のコミュニケーションがとれなくて何が介護だ。世の中ごっつういろんな人がいるんねん。それが当たり前だよ』
『20代、30代・・・誰もがトイレを人に見られるのは恥ずかしいのに、80歳、90歳なら恥ずかしくなくなるの?違うよね。だったらタオル1枚掛ける位の心配りをしようよ』
『心のある申し送りをしているか。心のある挨拶をしているか。心のあるけんかをしているか。これが最後かもしれないと思って向き合っていますか』
『毎日が、楽しさ、うれしさ、感動の連続です』
色々なメッセージがありました。袖山さんの講演で私が感じたのは、「介護という仕事は特別なものではない。素直な自分表現の場であって欲しい」ということと、「プロは手を抜かない。プロは手を掛ける。そしていつも笑いをかける」。
実は、袖山さんの講演は昨年に続き2回目(前回も主催は県老施協)。昨年の内容については、私の至って個人的理由(最近物忘れがひどく、合わせて物覚えが悪くなった)により記憶が鮮明ではありませんが、確かなことは昨年よりパワフルであり、エネルギッシュ、そして、とても検証的だったと思います。
袖山さんは「私が介護を変える。日本の福祉を変える」と言い切っていました。スゴイことです。その言葉の裏には、同じ福祉の仕事をしている私たちに「しんどいなんて言わずに共に進もうよ。共に生きようよ」というメッセージが込められていたように思います。
ちょっと気になったのは、”笑う介護士”の袖山さんの講演にしては、笑いが少なかった(袖山さん自身の)こと。余計な心配かもしれませんが、ご多忙の毎日だと思います。袖山さん!体を大切にしながら、これからもぜひ全開ストレートトークを!!!
2008.10.21(Tue)
秋の防災訓練
秋晴れの10月21日、甲府西消防署の協力をいただき
防災訓練を行いました。
訓練は、午後1時30分1階Aユニットから出火との想定で実施。
通報訓練
避難訓練
初期消火訓練 消火栓操作訓練
講評(甲府西消防署・小沢さん)
というわけで無事、訓練は終了しました。
講評の中で小沢さんから「最近は、防火設備が整っていますが、
要になるのはやはり人間です。
一人ひとりが防火、防災意識を持つことが何より大事です」
とアドバイスを頂きました。
いざという時に、どんな行動がとれるのか?どんな行動をとるのか!
「火の用心」「備えあれば憂いなし」・・・実感した一日でした。
参加したおよそ30人のご利用者、職員、そして消防署員の皆様
お疲れ様でした。また次回です。
2008.10.10(Fri)
掘って掘って収穫祭!
待ちに待ったサツマイモの収穫です。
10月4日(土)午後2時頃から掘り始めました。
場所は、ゆめみどり職員駐車場横の小さな畑。
麦わら帽子が実によく似合います。
ほとんどの方が監督なので手は出しません。「ほら、あそこにもあるよ!」
これぞ芋づる式・・・・・・・。
今年の成果は、ネコ1台分でした。
労働(?)の後の満足感は表情に表れています。
その場で焼き芋・・・という訳にはいきませんでしたが、後日、皆さんに
味わっていただきました。
実は、収穫後、私は一人で土のついた小さな収穫物を洗い、
生でガブリといきました。歯応え十分!子供の頃の記憶が蘇りました。
それにしても、新鮮な農産物は何でも甘いんですネ。ポリポリポリ
春先に、サツマイモを植えつけてくださった大森さんのおかげで
にぎやかな大収穫際となりました。
大森さんありがとうございました。
2008.10.07(Tue)
鎌田 實先生の講演を聴いて
県外に出張することがあります。先日(9月30日~10月1日)も静岡市で開かれた関東ブロック老人福祉施設研究総会に出席してきました。
44回目の今回は、1都12県からおよそ1,200人が参加と発表されました。
テーマ : 介護の品格
~高齢者の尊厳の保持と主体性ある介護を求めて~
静岡県コンベンションアーツセンター”グランシップ”
会場入り口
初日には諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生の記念講演が行われました。
照明を落としたステージ上には、演台もイスもテーブルもなく、センターに鎌田先生がポツンと一人。とても穏やかな口調で講演が始まりました。しばらくは言葉だけで語りかけ、後半からはスクリーンに映し出される写真を見ながら先生の想いを伝えてくださいました。
スクリーン前が鎌田先生
きょうは、鎌田先生の講演の中で聞きとめた言葉をいくつかご紹介いたします。
『地域で命を支える』 ~ 「あきらめない」 「なげださない」 ~
「残念ながら、今、社会全般に大切にすべきことが大切にされなくなっている。
人として何をなすべきなのかが忘れかけられている。」
「”豊かさ”とは医療・福祉 教育が充実してこそ得られるもの。
国が視点を変えなければ今のピンチを乗り越えられない」
「今、高齢者の生活を支えているのは医療以上に介護の力です。
介護現場で働く方はプロだからこそ優れた技術に裏打ちされた”あったかい介護”を目指して下さい」
「自分の人生に彩りを添えるのは自分です。その自分の背中をそっと押してくれるような人との関わりを持ち続けたい」
「首相は投げ出したが、庶民は投げ出さない。なぜならば1回だけの人生だから」
「目の前に介護を必要としている方がいる限り白旗をあげてはいけない。それが『あきらめない』 『なげださない』ということ」
「仕事は、時に横において、人としてどうすることが喜びになるのかを想い、行動することも必要。 人としての道=人としての品格であり、それこそが『介護の品格』なのではないか」
・・・・・・・・・大切なメッセージを沢山いただきました。
鎌田先生ありがとうございました。
2008.08.28(Thu)
ようこそお越しくださいました。
ようこそお越しくださいました。大柴堅志と申します。
いよいよ始まった「ゆめ日記」、どんな内容になるのか私自身も見当がつきませんがとにかく”楽しんでいただける内容”になればと思っています。
・「ゆめみどり」の日常生活の様子あれこれ
・日々感じたり、想ったりすること
・介護に関する情報
などを軸に据え、”旬”を大切にしながら時にぼやいたり、時に大声で叫んでみたいと思います。
それにしても初ブログ・・・正直に言ってキンチョウしています。その理由も薄薄解っています。書くことが苦手なだけに「ハジをかきたくない」「上手い文章を書かなければ」などなど。
そんなことを考えながら施設内をウロウロしていると後ろで92歳になるOさんの声「考えてちゃーダメだよ。気持ちで書くことがコツだね」。振り向くとOさんは、他の入居者と短歌についての話をしていたのです。たまたま耳に入ったOさんの言葉が私の気持ちを楽にしてくれました。人生の大先輩からいただいた貴重な一言から思いました。「そうだよな。無理せず”自然体”でいこう」
Oさん、ありがとうございました。